Breview201802選評結果

[目次]

  1. 所感Breview201802選評所感 - chiq’s blog
  2. 結果Breview201802選評結果 - chiq’s blog
  3. わたしのことBreview201802わたしのこと - chiq’s blog


★詩拾いやさんに会いたいので大賞候補

ウエキさん
思い出す詩のことなど - B-REVIEW

モチーフが詩でわかりやすくメタ構造もよみやすくすぐれていて、詩情的にも申し分ないうえに、さらに登場する詩拾い屋さんがなんとクールでかっこいい!とおもいました。
それからなんどか、夕方の公園や街角で詩拾い屋さんを見かけた気持ちにならされました。




★ひらがながつよいから優良

原口昇平さん
しらないものをさけることはできない - B-REVIEW

ひらがなのみで構成されている詩。ひらがなにすることで伝わるものと伝わらないもの。
言語の職人さんだ!とおもうような練度をかんじました。そうしてだからか、すんなりふかく溶け込むようでした。
ひらがなでシンプルで、さらに単語に装飾をしなくてもすごくつよかったです。
これはひらがなのままの音読をしたいです。



★2がかわいいし胸にせまるから優良

仲程さん
さんわのあひる よんわのあひる - B-REVIEW

222 2222 かわいい。
この1ヶ月の詩をよむ暮らしのなかで生活のふとした瞬間にくりかえし聞こえた声が、なぜだかのあひるの鳴き声でした。
数字の仕掛けが詩を生かしているのはもちろん、伴う丁寧なせつなさが、えーとなんてたって、かわいいし胸が詰まっていとしい。




★文体と衝動にひかれたので優良

ささん
ガラス割っただけ - B-REVIEW

みな睦まじくって実に誠にふしぎに溶けろ

抗いがたく通り過ぎることができないです。つよく細やかだとおもいます。また作品におあいしたいです。





★タイトル含めて澄みきっているから推薦

静かな視界さん
未来 - B-REVIEW

全体に押し付けてくる感覚がまったくなく、ごたごたしていなくて変哲のなさが最高にかっこよかったです。
禅の思想につうじるような潔いうつくしい文体。タイトルもありふれてシンプルですが、この詩に他のタイトルをつけられない必然なタイトルであるようにかんじました。

★ゆめうつつの視点がすきなので推薦

蔀 県さん
下戸 - B-REVIEW

世界と自己をみやるのがすきです。これは詩人の重要な視点のひとつだとおもいます。文学的な情緒のたかいふしぎな印象の作品でなんどかよみました。

★この感性には制圧されるから推薦

miyastorageさん
ストロワヤ - B-REVIEW

タイトルがまずかっこいい。
句読点とか細工がおおい詩は感性にゆだねられている分むつかしいこともおおいのだけれど、そういったことがなく詩中に入り込むことができました。感性に制圧されるようでした。


★自由度が高くてかっこいいから推薦

蛾兆ボルカさん
アサダチ - B-REVIEW

蛾兆ボルカ (2018-02-27):
~思想に頼らず、形に頼らず、詩語に頼らず、熟語に頼らず、副詞や形容詞に頼らず、描写に頼らず、批評に頼らない。

ただミューズに頼るのみ。です。

詩もすてきです、詩へ向かうスタンスがすてきです。ボルカさんの仰る「頼らない詩」の投稿が増えるとめっちゃ楽しいとおもいました。他の人の自由度の高い詩もよんでみたくなります。同じようにるるりらさんの「おもてなし妖怪2018」も自由度や筆圧、それでいてなめらかでたいへんたのしくよみました。



★さいごまで迷った編
岩垣弥生さん 電球の海
stereotype2085さん リア王は嘘つき
くつずり ゆうさん 一歩
survofさん 僕の顔
ねむのきさん 未処理

★気になった編 コメント欄までさいこうだった

コーリャさん
さよなら、インターネット - B-REVIEW

コーリャ (2018-02-15):
バカがまた雑魚い詩を投稿しにきたよでもすぐ帰るこんどは本当だ 僕は12歳のころから海外にいたから日本語と接するのはだいたいネットがメインだった それがなかったら大変さみしい人生になっていたと思うし そしてやっぱりこんな人間になっていない 

詩人の文章だとおもいました。